「もっしー舞だけどさー」




陽気な舞の声が聞こえる。




「ご用件を3秒以内にどーぞ」




「今あいてんでしょ?2時に街のバス停ね、遅れたらアイス3段重ねでよろしく」




言いたい事だけマシンガンのように言うとさっさときりやがった。




電話をきって、自分の姿を鏡で確認してみる。




部屋着のジャージに、ボサボサの髪に、疲れきったカオ。




とてもじゃないけど、女子中学生には見えない。




つーか、人生に疲れたオバサンかよ・・・。




なんだか情けなくて笑えてきた。