ー帰ってよ。あたしの居場所を奪わないでよ。ー




ーなんで湊先輩はそんなこと言うの?-




ーあたしの事を見てくれる可能性は1%もないの?ー




ーあたしがほかの男と付き合ってもいいって、本当に思ってる?-




そんな事ばかりで。




そんなあたしが汚くて醜くて、余計に嫌になった。




だから、圭がなにも言わずにそばにいれくれて、嬉しかった。




勝手に「あたしは独りなんだ」なんて孤独を感じてたから。




誰かがそばにいてくれた事が温かくて。




「ありがと、冗談抜きで圭は優しいよ」