ドキッ。




一瞬だけど、胸が小さく弾んだ。




圭の笑顔は見慣れているはずだったけど、あんなに優しく笑う圭は初めてで。





つい、動揺してしまう。




「あたしが謝らなくちゃいけないんだよ。あたしが悪いんだから」




また暗くなったあたしの顔を圭が覗き込む。




今はあたしよりちょっと背が高いけど、小学生の頃はあたしより低かった。




あたしに話しかける声も少しだけど、昔よりは低くなって・・・。




なんだか男のコって感じがするようになった。




・・・なんて、圭の観察している場合じゃないよね。