なんと栗原先輩から話しかけてきた。 「本当、ここまで尊敬出来ない先輩はいませんよ」 あたし、初めて栗原先輩と話してる? 初めて、目を合わせたけれど。 凛とした、真っ直ぐな強い眼差しに、吸い込まれそうになる。 とても綺麗な目をしていた。 なんだか、栗原先輩からは、バニラのような甘い香りがする。 女のコらしいって、この人の事を言うんだね。 「いやいや、散々凪風の面倒見てやってよね?」 「散々しごかれた思い出しかありませんけど?」