心底うるさそうに言う舞に「お前が原因なんだよ」と毒づくが、心の中だけに抑えておく。
「遅くなってごめんごめん」
なんだか圭の方に顔向け出来なくて、舞と直だけに言ったようなカタチになってしまった。
ちょっ、これはいくらなんでも感じ悪いでしょ。
そんな圭とあたしの溝に気が付いていないお気楽共はというと。
「まぁーいーや。アイス3人分でよろしく。それで許されるんなら安いモンでしょ」
「元はと言えば舞が先に呼び出したんだから、文句を言う権利はこっちにあるんじゃないの?」
「せっかくの夏休みなのに家の中で腐りきってるから外に出るキッカケ作ってやったんだよ。感謝してよねー」
反省の色0。
確かに行くって決断したのはあたしだけどさ、まさか圭がいるなんて思わなかったんだって。


