「桐生まずいって!副会長の2人がおっかないって言っただろ!」
「ああ、聞いた。でもそんなの関係ねえよ。ちょっと名簿拝借してまた元のところに戻しておいたらいいわけだし。」
「そんな簡単に言うけどなあ…。」
「生徒会室って1階だよな。」
瑞樹は諦めた。
「…そうだよ。そこ真っすぐ行ったとこのつきあたり。」
「サンキュ。」
2人は生徒会室の前に着いた。
扉は開かない。
「やっぱり鍵かかってるか。」
幸雄は針金を取り出した。
「何やってんの!?」
「ピッキング。…よし、開いた。」
幸雄は瑞樹にどや顔を見せる。


