「…ごめんな、ズッキー…。」

「いいよ、気にすんな。俺は4人の女の子とアドレス交換できてラッキーだったから。」

「…死ね。」

ズッキーの言う通り、俺は騙されたのかな…。


放課後、ズッキーはデートに行くと言ってソッコーで教室を出て行ってしまった。

俺も鞄を持って教室を出た。

その時、女子生徒とぶつかった。

「すみません!急いでるんで!」

猛スピードで走っていく女子。

そいつは、紛れもなく、


『さくら』だった。