「まあ、チームは学年ごとだし、競技は運動部のやつらに任せようぜ。」

「そうなのか?じゃあ楽なやつ選ぼう。」

綱引きとか団体競技だけ出よう。

希望競技3つを紙に書いて提出した。


「桐生くん。」

聞き慣れた声がした瞬間、女子たちが騒ぎ始める。

凜太郎だ。

「あれ凜ちゃん。うちのクラスに来るなんて珍しいね。」

「ええ。ちょっと桐生くんに用事が。」

「なんだよ。」

「このシャーペン、桐生くんのですよね?うちに転がってましたよ。」

「あ。」

ないと思ってたシャーペン。凜太郎の家にあったのか。