「げ、なんでそいつも一緒なの?」

俺の顔を見てあからさまに嫌そうな顔をする。

「祭会場で迷子になってたので連れてきました。」

「ぷっ、馬鹿じゃん!その年で迷子とか馬鹿じゃん!」

「うるっせえ!」

ほんと顔は可愛いのに性格可愛くない。

「さ、凜ちゃん行こう。」

穂乃香は凜太郎と腕を組んで進んで行く。

俺はその後ろを付いていった。

「みんなー。凜ちゃんいたよー。」

そこには、俺らと同い年くらいの男子と、小学生くらいの男の子、それから親と同じくらいのおじさんおばさんと、車椅子に座ったおばあちゃんがいた。

女装は親戚公認なのか。