さくらシンドローム


「はい、ストーップ。」

どこからか制止の声。みんなの手が止まり、そちらに視線が注がれる。

「…凜太郎。」

「ずいぶん派手にやりましたねえ。」

「お前、なんで…」

「三原さんから聞きましたよ。三原さんを助けてくれたんですね、さすがです。」

「いやあ…」

「でもやりすぎですよ。相手の方、伸びてるじゃないですか。」

「「「「…」」」」

「この方たちは、恐らくどっかの組合の方だと思いますし、後は警察の方にお任せしましょう。もう店員さんも呼んでいます。」

凜太郎に促され、部屋に戻ろうとしたその時。