「あれ?」 凜太郎が俺の解答をまじまじと見た。 「なんだよ。」 「いや、ここのとこ、先生に説明したら部分点もらえるかもしれません。」 「は!?」 どういうこと? 「この問題、桐生くんの解き方は公式通りではないですし、計算のところで答えこそは間違えてますが、この考え方も間違いじゃないと思います。」 「まじかよ!」 「はい。」 「俺天才じゃん!」 「まあ公式使う何倍もまどろっこしい解き方ですが。」 「…」