ソースの匂いに混じってたまにプーンと佐奈のシャンプーの香りがした。
その髪を触って、肩をつかんでそっと抱きしめられたら…
(だ、だめだ!)
いつしか僕の心の中に芽生えた感情。
それはあの時、健二が言った言葉のままで。
・・・・・・・
「見ているだけでは物足りず…この手で彼女を抱きしめたい。
そんな欲望が僕の心に段々と芽生え始めたのです。」
・・・・・・・
僕だって同じだ。
この手で佐奈の事を…
胸が締め付けられる思いでここからじっと佐奈を見ていたが…
ふと、その後ろの壁にかかった時計が見え隠れしながら目に飛び込んできた。
(もうこんな時間?)
あっと言う間に時間が過ぎていた。
(帰らなくちゃ…)
遅れる訳にはいかない。
自分の心にそう言い聞かせながらもう一度だけその姿を目に焼き付けようとした。
(佐奈さん、行きますね。)
未練を振り切って窓から離れようとした瞬間。
ガラガラガラ…
入口のドアが開く音。
(誰?)
もう一度、中を覗いてみたが、ここからでは入口が見えない。
ただ入口を見ている佐奈の驚いた表情だけ映っている。
「健二…?!」
佐奈が入口を見ながらそうつぶやいた。
(まさか、健二さん?!)
店の中へ入って来た健二の姿がようやく僕にも見えた。
「よぉ、佐奈。久しぶりやな。」
「な、なんでここにいてるん?」
健二はフラフラと佐奈に近づき優しく微笑んだ。
「俺がミナミにおったらおかしいか?」
「べ、別に……」
その顔はいつもの健二とどこか違って見えた。
その髪を触って、肩をつかんでそっと抱きしめられたら…
(だ、だめだ!)
いつしか僕の心の中に芽生えた感情。
それはあの時、健二が言った言葉のままで。
・・・・・・・
「見ているだけでは物足りず…この手で彼女を抱きしめたい。
そんな欲望が僕の心に段々と芽生え始めたのです。」
・・・・・・・
僕だって同じだ。
この手で佐奈の事を…
胸が締め付けられる思いでここからじっと佐奈を見ていたが…
ふと、その後ろの壁にかかった時計が見え隠れしながら目に飛び込んできた。
(もうこんな時間?)
あっと言う間に時間が過ぎていた。
(帰らなくちゃ…)
遅れる訳にはいかない。
自分の心にそう言い聞かせながらもう一度だけその姿を目に焼き付けようとした。
(佐奈さん、行きますね。)
未練を振り切って窓から離れようとした瞬間。
ガラガラガラ…
入口のドアが開く音。
(誰?)
もう一度、中を覗いてみたが、ここからでは入口が見えない。
ただ入口を見ている佐奈の驚いた表情だけ映っている。
「健二…?!」
佐奈が入口を見ながらそうつぶやいた。
(まさか、健二さん?!)
店の中へ入って来た健二の姿がようやく僕にも見えた。
「よぉ、佐奈。久しぶりやな。」
「な、なんでここにいてるん?」
健二はフラフラと佐奈に近づき優しく微笑んだ。
「俺がミナミにおったらおかしいか?」
「べ、別に……」
その顔はいつもの健二とどこか違って見えた。
