「あーっ!!」
【たこ萬】でテレビを見ていた里美がいきなり大声で叫んだ。
「な、なんや、何があったんや。」
隣りにいたおじさんがその声に驚いた。
「ちょ、ちょっと!い、今、前に出てきた人、この人…
ミ、ミナミにいてた、あの幻のイケメンやんか!」
「えーっ?!」
おじさんがテレビのまん前まで行って顔を確かめた。
「こいつが…噂のイケメン?!
初めて見たけど男前やな。」
すると別の席で座っていた女子高生たちが身を乗り出してテレビの前にやってきた。
「ホンマやん!あの時のイケメンやわ。」
「おっちゃん、なんで初めてなん?
この店通ったらあのイケメンといつでも会えるって言うてたくせに!」
「えっ?!あっ、あの…」
とうとうおじさんのウソがバレてしまった。
店中、若い女の子たちがテレビの前で騒ぎ始めた。
その後ろで、佐奈は…
(ベン?
ま、まさか…?!)
テレビに映るその姿をただ呆然と眺めている。
(なんで?なんでそんなとこにいてるの?)
佐奈は今テレビに映っている僕が勉である事を受け入れられず、何度も自分の目を疑った。
(ウソや…)
そんな佐奈の複雑な心境を今の僕が知るよしもなかった。
【たこ萬】でテレビを見ていた里美がいきなり大声で叫んだ。
「な、なんや、何があったんや。」
隣りにいたおじさんがその声に驚いた。
「ちょ、ちょっと!い、今、前に出てきた人、この人…
ミ、ミナミにいてた、あの幻のイケメンやんか!」
「えーっ?!」
おじさんがテレビのまん前まで行って顔を確かめた。
「こいつが…噂のイケメン?!
初めて見たけど男前やな。」
すると別の席で座っていた女子高生たちが身を乗り出してテレビの前にやってきた。
「ホンマやん!あの時のイケメンやわ。」
「おっちゃん、なんで初めてなん?
この店通ったらあのイケメンといつでも会えるって言うてたくせに!」
「えっ?!あっ、あの…」
とうとうおじさんのウソがバレてしまった。
店中、若い女の子たちがテレビの前で騒ぎ始めた。
その後ろで、佐奈は…
(ベン?
ま、まさか…?!)
テレビに映るその姿をただ呆然と眺めている。
(なんで?なんでそんなとこにいてるの?)
佐奈は今テレビに映っている僕が勉である事を受け入れられず、何度も自分の目を疑った。
(ウソや…)
そんな佐奈の複雑な心境を今の僕が知るよしもなかった。