「勉君、これを耳につけなさい。」
「なんですか、これは?」
イヤホンのついた小さい機械。
「ipodと言って、音楽を聴くものなの。」
あゆ美にすすめられ耳につけて聴いてみた。
♪タンタタ・タンタタ・タンタタタン…♪
【ロッキーのテーマ】
「さぁ、その音楽と共に出発するわよ。」
あゆ美は横で自転車に乗り僕の道しるべとなってくれる。
(なんかこの音楽を聴いていると走る気になってきた!)
足取りも軽やかに順調な滑り出しをみせた。
・・・・・・・
ランニング開始から10分後。
いくら音楽が良いからと言って僕の体力が急について行ける訳がない。
足が勝手にもつれてそのまま道端に倒れ込んでしまった。
「勉君、何をしてるの!
立て!立つのよ、ジョー!」
僕は自分の名前を時々忘れてしまいそうになる。
何故、突然ジョーになったのか…?
「ハァハァハァ…
ぼ、僕…もう限界…」
バタンッ!
あゆ美は想像以上に僕の体力のなさにこれからの事がますます不安になったようだ。
そんなこんなで午前のスケジュールを終え、部屋に戻った時にはもう動けないぐらいに体力が限界にきていた。
(あ~こんなの地獄だ。
僕の考えが甘かった。
3日ももたないよ~!)
体がガチガチに固まってまるでサイボーグになった気分。
手足が自由に動かない。
おまけにブルブルと普段使わない筋肉が軽いケイレンを起こしている。
(僕の体はどうなってしまうのだろう…?)
氷のように固いはずの決意がトロトロ溶けだし、消えてなくなりそうになっていた。
「なんですか、これは?」
イヤホンのついた小さい機械。
「ipodと言って、音楽を聴くものなの。」
あゆ美にすすめられ耳につけて聴いてみた。
♪タンタタ・タンタタ・タンタタタン…♪
【ロッキーのテーマ】
「さぁ、その音楽と共に出発するわよ。」
あゆ美は横で自転車に乗り僕の道しるべとなってくれる。
(なんかこの音楽を聴いていると走る気になってきた!)
足取りも軽やかに順調な滑り出しをみせた。
・・・・・・・
ランニング開始から10分後。
いくら音楽が良いからと言って僕の体力が急について行ける訳がない。
足が勝手にもつれてそのまま道端に倒れ込んでしまった。
「勉君、何をしてるの!
立て!立つのよ、ジョー!」
僕は自分の名前を時々忘れてしまいそうになる。
何故、突然ジョーになったのか…?
「ハァハァハァ…
ぼ、僕…もう限界…」
バタンッ!
あゆ美は想像以上に僕の体力のなさにこれからの事がますます不安になったようだ。
そんなこんなで午前のスケジュールを終え、部屋に戻った時にはもう動けないぐらいに体力が限界にきていた。
(あ~こんなの地獄だ。
僕の考えが甘かった。
3日ももたないよ~!)
体がガチガチに固まってまるでサイボーグになった気分。
手足が自由に動かない。
おまけにブルブルと普段使わない筋肉が軽いケイレンを起こしている。
(僕の体はどうなってしまうのだろう…?)
氷のように固いはずの決意がトロトロ溶けだし、消えてなくなりそうになっていた。