ガリ勉くんに愛の手を

帰りが大幅に遅れてしまった。

(あ~どうしよう…)

初めての[寄り道]

僕は不良になった気分でいる。

その時、後ろから近づく人影が……

「ちょっと、あんた!」

(ドキッ!)

周りを見渡しても誰もいない。

と言う事は、もしかして僕を呼んでいる?!

ゆっくり振り向くと女の人が立っていた。

(あ!あの店にいたギャル?!
いや、ガングロだ。)

一体何の用だろう?

さっき、店で何かやらかしたのだろうか?

段々僕に近づいてくる。

もしやお金目当て?

(だとしたら抵抗せずに渡してしまおう。)

こんな時、ママの日頃の教えが役に立つ。

言われる前に財布を用意しておこう。

(あれ?財布がない?
どうしたんだろう?)

あせってカバンの中を手でかき回す。

「どうしたん?」

「いえ、あの… ない。」