ガリ勉くんに愛の手を

25.【ガングロ…
格好はギャルと似ているが顔を黒く塗りつぶしてまるで土人のような雰囲気をかもしだしている。

最近若い女性に流行している。】


満男が興味本位でメモ帳を覗き込んだ。

「ほ~ こりゃ、すごい!」

自分の適当な説明をいかにも用語集のようにまとめている僕に感心した。

「なあ、その25って数字は何の意味?」

「これですか?
これは教わった言葉を分類に分けて数字を振っているんです。」

「ややこしいな~。」

その細かさに半分あきれている満男。

「それより、せっかく買ってきたたこ焼きが冷めてしまうで~。」

満男に促され、たこ焼きを食べようとした。

が、何かが足りない。

「どないしたん?」

「えーっと、お箸はないんですか?」

「????」

「箸?!箸はいらん。
たこ焼きはつまようじで食べるんやで。」

「え?!こんな細いもので食べるんですか?」

「そうや、こうやって刺して一口でパクっと食べるんや。」

満男に言われた通り落ちないように一気に口の中へと運んだ。

(んっ?これは……!)

外はカリカリで中はモチッとしていて色んな具とソースが抜群の相性だ。

「どうや?たこ焼きの味は?」

「お、おいしい!」

「そやろ?!」

こんなに美味しいもの食べたのは初めてだ。

「もう一つ教えたるわ。
関西では[美味しい]って事を[うまいっ!]って言うねん。」

「う、うまい!」

「そう、良くできました。」

僕はまた新しい発見をした。

慣れない手つきで必死でたこ焼きを突っつき、感動しながら食べ続けた。

(お~ おいしい…)

アツアツのたこ焼きをほおばっていると口からもくもくと白い息が出てくる。


初めての体験……

これはクセになりそうだ。