ガリ勉くんに愛の手を

あれは、うちが中学3年生で15歳の時…

・・・・・・
病院で入院してる母の見舞いに行った時の事。

「なぁ、佐奈。
あんた、健二と付き合ってるんやろ?」

「え?う、うん。」

「そうか、良かったな。
好きな人が出来て。」

「お母ちゃん、そんな、面と向かって言われたら恥ずかしいわ。」

「ええやん。親子やねんし、お母ちゃんも一応女やで。」

母はすごく穏やかな顔でほほ笑んだ。

「佐奈、一つだけお願いがあるんよ。」

「何?」

母は言いにくそうに言葉を選んでいた。

「佐奈も年頃やから言うんやけど。

心から、好きな人が出来たらその人と結ばれたいって思うようになる。

それは自然の成り行きや。

でも、お母ちゃんは出来たら18歳までは体を守ってほしい。」

(お母ちゃん…)

「うち、健二の事ホンマに好きやねん。
一生、好きでいる自信ある。
だから…」

「佐奈が本気なんはわかってるよ。
でもな、人生は長い。

今はこの人やって思ってても人間の気持ちは変わるもの。

好きでも、どうしても別れなあかん場合もあるしな。

だから、今はまだ早すぎる。

佐奈が18歳になって本当に好きやったらその時はお母ちゃんも許すから。」

(お母ちゃん…)

この時、母とした約束。