ガリ勉くんに愛の手を

~佐奈の気持ち⑦~

健二とうちの事は徐々に芸能関係者の中で噂になり始めた。

なんとか、週刊誌に載る事はなかったけど、たびたび二人きりで食事に行ったり、買い物に出る機会も健二が作ってくれた。

でもやっぱり健二は芸能人。

サングラスに深く帽子をかぶっていつもキョロキョロ周りを気にしている。

(なんかかわいそう…)

これが健二の夢やったんかな…

ふと、そんな事を思ったりもする。

今日は外で食事を済ませ、部屋でゆっくりビデオを見る事にした。

「じゃ、俺先にシャワーするわ。」

そう言って浴室へ…

うちはこの時ある覚悟をしていた。

今日、健二に体を許す。

うちのほうから…

健二はずっと約束を守ってくれている。

これ以上待たせたら本当にダメになる。

このままやとうちも健二と一緒におるのは辛い。

(もう大丈夫や。)

自分にそう言い聞かせて…

健二が先にシャワーを浴び、リビングでくつろいでいる間、うちもシャワーを浴びて準備をした。

いつもより丁寧に体を洗う。

今日はきれいな下着をつけよう。

バスローブを着て健二のところへ…

心臓の音が健二に届きそうなくらいに緊張してる。

「健二…」

「ん?!」

(佐奈。)

健二がうちの気持ちに気がついた。