ガリ勉くんに愛の手を

店の中をそっと覗いてみた。

中には入れそうにないぐらい客がいっぱいいる。

「今日はまた満席やな~、ちょっと表で待っとくか?」

僕たちは外に置いてあるイスに座って空きを待つ事にした。

(おじさん大丈夫かな?)

新しいアルバイトの子はちゃんとやっているのだろうか?

気になってガラス越しに中の様子を覗いて見た。

(あ、いた!あれが新しいバイトの子か。)

その子は、たぶん僕と同じ年くらいの女の子で、見た目は佐奈よりも強烈なギャル系。

(ああっ!ソースこぼしてるよ。
何してるんだ?!
かつお、かけないと…)

「勉?何、一人事言うてるん?」

「えっ?!
あ、いや。別に…」

つい力が入ってしまった。

よく考えてみると、僕はあの子よりもっとどん臭かったんだろうな。

しょっちゅう佐奈に怒られていたし…

でも、おじさんはいつもそんな僕を笑い飛ばして助けてくれた。