もうおじさんのアドバイスはウンザリだ。

自分でもおかしいと思っていたんだ。

(だいたいおっちゃん、自分は恋愛経験あるのかな…?)

ずっと疑問に思っていたものの聞くのが怖かった。

そんな人に頼っていた僕がバカだ。

(よし、自分の力でなんとかするぞ!)

男としてちょっとは進歩したような気がする。

僕にだって人に負けない武器がある。

それは人より遙かに優れた頭脳。

こういう時こそこの頭脳が役に立つんだ。

僕にいい考えがある。


―翌日の日曜日

僕は、早速行動を開始した。

普段と変わらない様子で家を出た。

それから真っ直ぐ駅前にある本屋さんへと向かった。

図書館にはよく行くが、本屋さんに来るのは久しぶりだ。

(うわ~、色んな本が置いてある。)

改めて見てみると、すごい種類の本がズラリと並んでいる。

今まで参考書以外、目にも止めなかったのが不思議なくらい…

(さぁ、探すぞ。)