帰り道。

足取りがやけに重い。

ふと、さっき僕を助けようとしてくれたギャルの事を思い出した。

(僕の無実を知っているたった一人の証人。
あの人は誰なんだろう)


これが[ギャル]との初めての出会いだった。

・・・・・・・・

計画が見事に成功したみゆきとユリ。


地下鉄を出ていつものバイト先で落ち合う。

「みゆき、今日はヒヤヒヤしたな。
バレるかと思ったわ。」

「うちもちょっとビビッてしもうたわ。
でも今日の収穫は大きいで~。」

みゆきはさっき母から受け取ったお金をユリに見せびらかしながら数えている。


「ユリ、今日バイト終わったらパッと遊びに行こうな!」

「やった~!」


真実は…

証明される事なく闇の中へと消えて行った。