ガリ勉くんに愛の手を

僕は昔からどん臭い。

おまけに鈍感。

勉強以外全くのダメ人間だ。

最初からわかっていたのに。

手伝いといいながら迷惑をかけていた事も…

それでもおじさんが認めてくれた事が嬉しくて…

こんな僕でも役に立つ!と、有頂天になって…

佐奈にはっきり言われて正直、すごく落ち込んだ。

どうしようもなく傷ついた。

立ち直れないほど……

でもこれで目が覚めたんだ。

僕は夢を見ていただけなんだって…

(ホント、バカだよ。)

黒板に立つ先生の言葉が念仏を唱えるかのように同じトーンで聞こえてくる。

まるで四次元の世界に一人、取り残されているように……