「それで?」
「だからよ。オレ手動かねぇの!なぁひどいよなぁ!何もできねぇの!だからさ、足でこうぐりぐりって!てかさ、話戻してもいいよね?」
「あ、あぁ。・・・。何か足りないんだよな?」
「そうそう。奈島も話分かるやつじゃん。」
純粋そうな笑顔を向けた少年はまだ14歳のかわいらしい少女に一瞬変わった。でも、また目を見開いて不吉に笑いだした。前野は今だに復帰できず、頭を押さえた。
「色が足りないんだよねあいつ!赤と肌色。赤と肌色。赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤!!!!!!だからさ、オレが大好きな、紫をつけてやったんだよ。あぁもう思い出しただけで幸せ。混じりあった色がさ!オレを震えさせるんだよ。」
(あの時の遺体の打撲・・・・・・。前野はまだ無理、みたいだな・・・。)
奈島は一瞬目線を前野に送ってから、折りたたみ式の椅子を広げると座った。
「思いだすとさ、体が震えるの。もう快感だよ。あぁ、またなんか蹴りたい・・・!」
欲望をぼそっと口にだした少年。奈島は険しい顔で何かを考えこんだ。
「・・・。なぁ朱鳥くん。」
「なんだ?奈島!」
今は幸せような楽しそうな顔をしている。
「何か物を蹴るのは好きか?」
「あぁ!大好きだ!オレは、走る、歩く、跳ぶ、蹴る。しかできないんだ。蹴るのは、すごく快感だ。」
身をよじるようにして、何かに埋めつくされていく少年。奈島は前髪を後ろに引っ張るように梳かすと、自分を落ち着かせようと目を閉じた。まだ、刑事になって6年目の前野や奈島には事件が重すぎた。上もこんなにも、変なおかしな事件だとは思わなかったらしい。奈島はこの事件を受け持ったことを少し後悔した。
「だからよ。オレ手動かねぇの!なぁひどいよなぁ!何もできねぇの!だからさ、足でこうぐりぐりって!てかさ、話戻してもいいよね?」
「あ、あぁ。・・・。何か足りないんだよな?」
「そうそう。奈島も話分かるやつじゃん。」
純粋そうな笑顔を向けた少年はまだ14歳のかわいらしい少女に一瞬変わった。でも、また目を見開いて不吉に笑いだした。前野は今だに復帰できず、頭を押さえた。
「色が足りないんだよねあいつ!赤と肌色。赤と肌色。赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤!!!!!!だからさ、オレが大好きな、紫をつけてやったんだよ。あぁもう思い出しただけで幸せ。混じりあった色がさ!オレを震えさせるんだよ。」
(あの時の遺体の打撲・・・・・・。前野はまだ無理、みたいだな・・・。)
奈島は一瞬目線を前野に送ってから、折りたたみ式の椅子を広げると座った。
「思いだすとさ、体が震えるの。もう快感だよ。あぁ、またなんか蹴りたい・・・!」
欲望をぼそっと口にだした少年。奈島は険しい顔で何かを考えこんだ。
「・・・。なぁ朱鳥くん。」
「なんだ?奈島!」
今は幸せような楽しそうな顔をしている。
「何か物を蹴るのは好きか?」
「あぁ!大好きだ!オレは、走る、歩く、跳ぶ、蹴る。しかできないんだ。蹴るのは、すごく快感だ。」
身をよじるようにして、何かに埋めつくされていく少年。奈島は前髪を後ろに引っ張るように梳かすと、自分を落ち着かせようと目を閉じた。まだ、刑事になって6年目の前野や奈島には事件が重すぎた。上もこんなにも、変なおかしな事件だとは思わなかったらしい。奈島はこの事件を受け持ったことを少し後悔した。

