「俺のこと嫌いか…?」

「何で?」


「告ってねぇのにいきなりキスしたし、抱きつくし。」


..嫌いじゃないよ


なぜかその言葉が出なかった


「………別に…
どうもしないよ…」



「………冗談だ。
忘れてくれ。今ここで俺が言ったこと全部」




晋祐はうつむきながら、
そう言った

..それは告白も……??


「俺急用思い出したから帰るな。」


そう言って窓の方へ歩き出した


「待って!!」


ピタリと晋祐が止まった



「晋祐…私は………」


..嫌いじゃない。
むしろ…ドキドキしたよ?

その言葉が出ない…


「これからは幼なじみって感じでよろしくな」


そう言った晋祐の表情は
辛そうで寂しそう



ズキッ……



「じゃあ明日学校でな。」

そう言ってさっさと出ていった







..何だろこの気持ち。
すごく心が痛む


なんで…?分からないよ…晋祐……私に恋愛ってのを教えてくれるんでしょう?


だったら教えてよ



「分からないよ
…晋祐ぇ……」



部屋には、むなしさだけが残った