『ずっと前から好きでした。付き合ってくれませんか?』


送信中です。

送信が完了しました。


「ついに送ってしまった」


直樹くんへの告白のメール。

ドキドキが止まらなかった。

亜実もあたしの手を握り、『大丈夫だよ』と言ってくれた。


返事はなかなか来ず、2時間が過ぎた。


「来ない…」


「嬉しいから返事に困ってるんだって…気長に待っていよう…」


チャラランランチャラランラン♪


「来た!」


ケータイを震える手で開いた。


『ごめん。無理。』


「愛子…」


不思議と涙は出なかった。

悲しくはなかった。


何故か、安心したんだ。