教室に戻り、自分の荷物をまとめて、部室へと向かう。


周りにはぞろぞろと歩く部活生の姿が見られた。

私もそれに続くように歩く。




春の優しい風に揺られながら、呑気に鼻歌を歌う。





―…ドンッ


後ろから誰かがぶつかってきて、私の視界は一転、見事に間抜けなこけ方をしてしまった。



「…いたたっ」


怪我はたいした事なかったけど、コンクリートでかすったひざ小僧がちょうど風に当たってヒリヒリとしみた。




「ちょっと…!!」