教室に戻り、自分の荷物をまとめて、部室へと向かう。
周りにはぞろぞろと歩く部活生の姿が見られた。
私もそれに続くように歩く。
春の優しい風に揺られながら、呑気に鼻歌を歌う。
―…ドンッ
後ろから誰かがぶつかってきて、私の視界は一転、見事に間抜けなこけ方をしてしまった。
「…いたたっ」
怪我はたいした事なかったけど、コンクリートでかすったひざ小僧がちょうど風に当たってヒリヒリとしみた。
「ちょっと…!!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…