「瞬、何の用!?」

瞬に握られていた手首は赤くなっていた。

「なぁ、剛季ってどんな奴?」

ずっと背を向けていた瞬はぽつりと言った。

「は?」

急すぎて私は唖然とするしかなかった。

「だから、どんな奴?」

「剛季でしょ?幼馴染で、バカで、アホ。けど、おやつをくれる友達」

ありのままに話した。