「えーと、あの、なに??」

高校生にしては小さい男の子で眼鏡をかけた子だ。

「あ、あの、ぼ、僕…、穂乃さんが、好き、です…」

顔を真っ赤にしてとぎれとぎれでつぶやく。

「私が、好き…??」

言葉が理解できない……。

「はいは~い、ストップ、ストップ。俺の穂乃に手ぇ出さないでくれるかな?」

私を後ろからぎゅーっと抱きしめて顔が真っ赤な男の子に冷たくいう。

「いつから私があんたのモンになったのよ!」

男の子は、私の後ろの奴のせいで走って行ってしまった。

……泣きながら。