「はいはい、ありがとありがと」 立ち上がった私は教室に戻ろうと歩き出す。 「お礼に、キス」 「は?」 驚いて振り向いたら瞬が目を閉じて待っている。 真面目にきれいな顔立ちをしている。 「ちょっ、冗談やめてよ!」 保健室、というシチュエーションにさらにドキドキする。 「早く」 目を閉じたまま瞬は私をせかす。