数秒間重なっていた唇は一度離れもう一度重なる。

男の人は私の口に含まれているキャンディーを奪い取るかのように舌を割り込ませてくる。

「は、…っなし、て…」

とぎれとぎれでものをいうが、男の人には聞こえてないみたい。

「お、れの」

男の人にも余裕がなくなってきたみたいだ。

「も、……ダメ」

私は意識が遠ざかった。