「・・・・おい
聞こえんのかコイツ

おい
おい」




俺の人生で一番最初の記憶



まだ、幼かった




自分についてもよく考えた事なんてなかったし
周りの人間共の事なんかもっと考えた事なかった


俺は

そう

捨てられていた


あの、汚れのない青空のしたに


目には、同じ位の歳の男と
メガネをかけた兄さんがいた



「っっおい!!先生
目覚ましたぞ

おい、お前ダイジョブか?
一体何処モンだ

っちょ答えろよ」


(あぁ?うるせぇな 少しは黙ってろ

ゴメンな
ライケが騒いで

俺ぁ、孤児院の院長
セイスケ

こっちは私の所に住んでる
ライケ


お前さんの名前は?)



{・・・俺の名前?・・・}


そういえば、考えたことなかったな

えぇ・・・

えぇ?

やっべ分かんねぇよ



周りからの目線を感じながら
記憶をたどる


だが、パズルのワンピースのようにかけてそこの記憶だけ出てこない