「嘘ぉーーーっ!! 川口て“あの”川口!? まじ笑えるんやけどー!」 リンがいきなり爆笑し始めた。 それもそのはず。 3組の川口といえば 学年で1番といっていいほど “地味”な男子だからだ。 「川口とかっ… まじウケるんやしー! つかよくアイツが告白なんかするわ!」 アヤカも笑い始めた。 リンなんてまだ笑い続けている。 「あたし、川口てペン持ってるとこしか見たことあれへんっ!」 「ホンマ地味やもんなぁ〜」 あたしがそう言ったら、リンが同意の言葉を発した。 相変わらず笑いながら。