由美、ゆっくり2人で過ごせるって言って嬉しそうだったな。

恋してる女の子は素直に可愛いと思える。

……恋、かぁ…………



美月は自分を優しく見つめる視線には気付かず、車窓に映る暗闇に光る街並みを眺めながら、少し昔を思い出していた。