2度目の恋は、やさしい蜜の味

「じゃあ、もしかしてここにいる皆さんが着ている物も……?」

「ああ……、俺がデザインしたものも結構着てくれてるみたいだね」


悠斗は会場全体を見回し、少し照れたような仕草でそう言った。


「それなら、やっぱりこの時計はまずかったんじゃ……」

「大丈夫だよ。それより、挨拶も一通り終わったし、何か食べよう」


美月の心配を余所に、悠斗は美月の手を取ると料理が並んでいるテーブルの方へと歩き出した。