2度目の恋は、やさしい蜜の味

「まったく、美月ちゃんは可愛いなぁ」

「どこがですか」

「そういうところ。そうそう、俺のデザインしたやつだけど、もう既に見てるよ。ほら、それ」


悠斗は微笑みながら美月の方を指差した。


「え?もしかしてこれですか?」


美月は自分が着ているドレスのスカート部分をつまみ上げながら聞き返した。


「そう。美月ちゃんが今身に付けているもの全部」


全部って……


それを聞いた途端美月は顔に熱が集まるのを感じた。


悠斗さんに包まれている気がしちゃうなんて、どうかしちゃってる。


美月は火照ってしまった顔を冷やすようにグラスを頬に当てた。