2度目の恋は、やさしい蜜の味

美月はせめて何のパーティーなのか聞いておこうと悠斗に声を掛けようと口を開いたのと同時に、「やぁ、藤沢くん」と年配の上品な男性が悠斗に声を掛けた。


「お久しぶりです、寺沢さん」

「今回の君のデザイン、とても気に入ったよ。次回も期待しているよ」

「はい、ありがとうございます」


悠斗が会釈をしていると、寺沢と呼ばれた男性は、美月の方に目を向けた。


「今日は、可愛らしい方と一緒に来ていたんだね。彼女かな?」


優しく目を細めながら問いかける寺沢に「あ、ええ。そうです」と悠斗は照れながら肯定した。


演技なんだからもっとはっきりと言えばいいのに。


「はじめまして、藤本美月と申します」


美月は悠斗の腕から手を放し、寺沢におじぎをした。