2度目の恋は、やさしい蜜の味

由美の言葉が気になった美月だが、ここまで来た以上やるしかないんだと腹を括った。


一度引き受けたことなのに途中で投げ出すなんてそんな迷惑なことやっちゃダメだよね。

よし、これからの数時間、悠斗さんの彼女役を完璧に務めあげて見せる。

って経験不足なわたしにできることなんて限られてるけど……


美月は一つ深呼吸をすると、悠斗に添えた手にギュッと力を入れ、笑顔を作った。


その笑顔を見た悠斗は口元に手を当て、美月から顔を背けた。


その行動を不審がった美月は「どうかされました?」と悠斗の方を見上げながら聞いたが、「あ、いや、なんでもない」と歯切れの悪い言い方で返された。