2度目の恋は、やさしい蜜の味

今更ながら今日断らなかったことを後悔した。


「うん、完璧。男連中にこの姿を見せないといけないのかと思うと心配だなぁ」

「え?やっぱり似合わないよね……」

「何言ってるの。最初に完璧って言ったでしょ。もう、すっごく綺麗だから変な虫が寄ってこないか心配なのよ。よし、向こうも準備終わってるだろうし、行こうか」


由美にそう促され、美月はメイクをしてくれた人にお礼を告げると、広々としたホテルの一室である寝室の扉を開けた。

そこには、既にスーツに着替えた悠斗と佐倉がソファでくつろいでいた。


「お待たせーー」


由美の言葉に2人は美月たちが立っている方に顔を向けた。


わっ……かっこいい…………。


身体にフィットした紺のダークスーツを品良く着こなした悠斗を見て、美月は身体の熱が上昇していくのが分かった。


「悠斗兄ったら赤面しちゃって。どう?美月可愛いでしょう」


由美は美月の背中に回り肩に軽く手を乗せると、美月同様顔を赤くしている悠斗に向かって押し出した。