2度目の恋は、やさしい蜜の味

「そういえば、昨日行ったお店もいい感じだったよ。モダンな雰囲気の店内で、お料理もお酒もおいしかったの。そうそう、カクテル系の種類が豊富にあったよ。歩いていける距離だったから、今度一緒に行こう」

「近くにそんなお店あったんだ?カクテル系が多いならちょっと飲みに行く感じでもいいよね。ちなみになんていうお店?」


…………あれ?

しまった、店の名前確認してくるの忘れてた……


「その顔は……さては、また店の名前見てきて無いでしょう?」

「ははは。正にそのとおりでございます」

「もう、それでどうやって次行くのよ……」

「それは、大丈夫。道は覚えてるから」


新しくお店を発掘するのが好きな美月だが、店名を見て来なかったり、見ても忘れたりというのが度々あった。


でも、しっかり場所は覚えているから全く問題無いんだけどね。


由美の彼の話や大学での出来事等の話をしているうちに、サークルの飲み会では定番となっている居酒屋へ到着した。