2度目の恋は、やさしい蜜の味

「5分で終わらせるから、もう少し待ってもらってもいいかな?」


まだ集合時間までに余裕で間に合う時間ではあるけど、待たせすぎるのは気が咎める、そう思った美月は急いでメイクを始めた。


「5分って……早すぎでしょ。もう少し時間かけても全く問題無いよ。私も隣で化粧直ししとくから。私が勝手に美月に着いて来たんだし、気を使わないで」

「りょうかい」


まぁ、わたしの場合普通にメイクしても10分くらいしかかからないんだけど。

どうメイクしたらいいのか分からないから、日焼け止めの上にパウダー、アイブロー、マスカラ、色つきリップがいつものパターン。

グロスや口紅はどうも苦手で……

今日はアイシャドウとアイラインも必要かな?

昨日はいつものメイクでもセーフだったし大丈夫かな?


そんな美月の思考を読んだ由美が、「いつものメイクくらいで大丈夫だと思うよ」と指摘した。


準備を終えると、2人は今日の飲み会会場である居酒屋へと向かった。