2度目の恋は、やさしい蜜の味

「それにしても、あの子すごいわね」


そう言った香月の視線の先には、藤沢の隣を独占している菜緒子の姿があった。


「誰が見ても迷惑そうにしてるのにめげないなんて、心が強いのか、それとも自分によっぽど自信があるのか……うーん……あの手のタイプは落とせない男はいないって思ってるタイプね」


香月が言い切った事に由美と美月は目を見開いて顔を見合わせた。


「香月先輩、鋭いですね」


由美の言葉に美月は同意を表すようにコクコクと頷いた。


「そう?もともと勘は鋭い方だったんだけど、今、カウンセラーの仕事してるからかな。実はね、美月ちゃんに声かけたのは、藤沢が気にかけてる女の子への興味もあるんだけど、それ以上に何か悩んでるように見えて放っておけなかったんだ。いきなり悩みを打ち明けろ、なんて無理な話だから、少しだけアドバイス的なことができたらと思ってね」


美月は優しく微笑む香月を見つめ次に出される言葉を待った。


「人生の中で何が正しいのか何が間違いなのか、最後にそれを決めるのは自分自身。過去をしっかりと受け止めて未来を歩く」


静かに語る香月の声に美月は耳を傾けた。