「美月ちゃんとお話ししたいと思ってたんだ」 「わたしと……ですか?」 「そう。クールな藤沢が顔色変えてすっ飛んで行くような女の子にすごく興味があったんだ。あ、そういえば自己紹介まだだったよね。私、香月玲奈(こうづき れな)。よろしくね」 大人の色気をまとった香月の笑顔に見惚れながら、美月は差し出された香月の右手に自分の右手を添えると小さく 「よろしくお願いします」と呟いた。