2度目の恋は、やさしい蜜の味

「野菜組準備は終わったか?」


部長の陽気な声に美月は急いで手で涙をぬぐうと、「あ、もうすぐ終わります。すぐ持っていきますね」と務めて明るい声で返事をした。


「美月……」

「由美……ありがとう……わたし」

「おーい、藤本、藤沢できてる分だけでいいから早く持ってこい」

「落ち着いたところでまたゆっくり聞いてくれる?……恋愛相談……的な?」


美月は苦笑した後、少し恥ずかしそうにそう言った。

由美は目を潤ませながら「もちろん」と笑顔で返すと、「お待ちかねみたいだから行こうか」と苦笑しながら、切った野菜を並べたトレーを手に取った。