2度目の恋は、やさしい蜜の味

「ちょ、ちょっと由美!」


美月が焦って由美の方を向きパーカーを取り返そうとすると、逆に肩を掴まれ、悠斗の正面へ体を向き直された。


「小柄で童顔、なのにこのスタイル。そそられるでしょう?」


由美は悠斗に向かって小悪魔的な笑みを浮かべながらそう言った。

女性は悠斗と美月を交互に見ると「やってらんないわ」と言い捨てて、2人とも立ち去った。


「悪い虫の排除完了。これで心おきなく遊べるわ」


由美は満足気に佐倉の元へ戻った。


「あのう……大丈夫ですか?」


美月は、口元に手をやり地面に視線を落とし挙動不審に見える悠斗の顔を覗き込むようにして声を掛けた。


「え?うわっ、いや、うん。大丈夫だから。直輝たちのところへ戻ろうか」


悠斗は早口で言うと、急ぐようにパラソルの方へと戻って行った。


悠斗さん、どうしたんだろう……?