「あの、本当に大丈夫なんで」と今度はさっきより強めの口調で言って、腕を振り解こうと力を入れたが、向こうも更に強く握ってきたため、解けなかった。
「いいから、いいから」
そう言って歩きだす男性に、足を踏ん張って抵抗するが、男性に腕を掴まれたままの美月は、帰る方向とは全く逆方向へ引きずられるように連れて行かれる。
家はそっちじゃないのに!
捕らえられた腕を解放してもらわない限り、逃げることはできそうにない。
なんとかしなければ……
「いいから、いいから」
そう言って歩きだす男性に、足を踏ん張って抵抗するが、男性に腕を掴まれたままの美月は、帰る方向とは全く逆方向へ引きずられるように連れて行かれる。
家はそっちじゃないのに!
捕らえられた腕を解放してもらわない限り、逃げることはできそうにない。
なんとかしなければ……


