2度目の恋は、やさしい蜜の味

長い手足と細い体で黒のビキニを着こなし颯爽と砂浜を歩いている由美は男女共から視線を集めていた。

その中には美月に対しての視線が混じっていることに本人は気付いていない。

海水浴場の砂浜には、所狭しとパラソルが並んでいた。

美月たちは、その中から野太い声が目立っている一行をすぐに見つけたが、まっすぐそちらには向かわずに、少し離れた位置に座っている佐倉と悠斗の方へと向かった。


「なお……」


由美が佐倉に呼びかけようとした正にその時、佐倉と悠斗の前に見知らぬ女性が2人しゃがみこんで話しかけた。


「何あれ。デレデレしちゃってムカつく」


女性たちの仕草や表情から、声は聞こえ無くてもナンパしていることが分かった由美はちょっとむくれていた。

美月はそんな由美を見て、不謹慎ながらも可愛いと思っていた。


「美月、行くわよ」


由美に手を引かれた美月は小走りで後を着いて行った。