「送るよ」と低い声が聞こえたかと思うと、美月はいきなり腕を掴まれた。
それを見て、連れの人たちは「おお、じゃあな」「頑張れよ」と軽い口調で言うと早々に二次会へと出発した。
菜緒子が「大丈夫?」という顔をしながらこちらを振り向いたが、盛り上がっている男性に背中を押されてそのまま街の方へ歩いて行ってしまった。
「家が近いので送ってくれなくても大丈夫です。みなさんと二次会行かれてください」
美月は、あからさまに嫌な顔すると悪いと思い、一応笑みを作りながらやんわりと断ったのだが……
「いいの、いいの。正直言うと、俺、美月ちゃんのこと気に入っちゃったから、もう少し一緒にいたいんだよね」
と笑顔で答えてくる男性。
こっちの気持ちは無視ですか……
そもそも名前すら憶えていない男にそんなこと言われても困る。
それを見て、連れの人たちは「おお、じゃあな」「頑張れよ」と軽い口調で言うと早々に二次会へと出発した。
菜緒子が「大丈夫?」という顔をしながらこちらを振り向いたが、盛り上がっている男性に背中を押されてそのまま街の方へ歩いて行ってしまった。
「家が近いので送ってくれなくても大丈夫です。みなさんと二次会行かれてください」
美月は、あからさまに嫌な顔すると悪いと思い、一応笑みを作りながらやんわりと断ったのだが……
「いいの、いいの。正直言うと、俺、美月ちゃんのこと気に入っちゃったから、もう少し一緒にいたいんだよね」
と笑顔で答えてくる男性。
こっちの気持ちは無視ですか……
そもそも名前すら憶えていない男にそんなこと言われても困る。


