分厚い唇……大きな体……異常な程に出たお腹……たるみ落ちているほっぺた……
まさしくオーナーだった……
あまりに驚いて尻餅をついた永井はブリッジのまま後ずさりする…
ヤバい!殺される!!
…殺される!!
後ずさりしても扉が開かない限りこれ以上進まない…
『………永井ちゃん…なんで逃げるのぉ~?………フフフッ…………まさかこいつと組むとは思わなかったわねぇ~…
………裏切り者が!!』
ザクンッ!
オーナーの斧が持っていた長嶺の顔面を真っ二つに切り裂いた。
『……うわぁあアァ!!助けてくれ!…誰かー!!!』
もう逃げ場は無い……
そして遂に…
『………永井ちゃ~ん!!…何か言いたいことないのぉ~?………行っちゃうよぉ~?』
素振りを止めて、完全に態勢を整えた。
『………ないです…』
完全に力が抜けてその場に座り込んだ。
扉のヒンヤリとした冷たさが背中に当たった…


