「えー!大学生!?」

「声が大きいよ奈緒!」

「すごいねまどか!」


 日曜日の昼下がり。

場所は奈緒のお気に入りの喫茶店。

女子3人で集まって、ショッピングをした後でのお喋り。


 「にしても大学生とは…犯罪くさいなー♪」

「そ、そんなことないよー!」

葉子に肘で突かれ、顔を赤くするまどか。

「しかも家庭教師だった人でしょ!?まさに禁断じゃーん♪」

奈緒までノリノリでまどかをからかう。


「わ、私だって、まさか7才も年上の人とつき合うなんて思わなかったけど…やっぱり同世代の人じゃ子供っぽすぎるっていうか…」

「まぁねー。あたしも同世代は微妙だと思ってたんだけど、でも俊を好きになって、リードされるよりする方があたしには合ってるんだって気づいたかな」

「あぁ、葉子と俊くんはそんな感じよね♪」


「……」

目の前で繰り広げられる高校生のような会話に、奈緒は呆然とする。


 「どうしたの奈緒、黙りこんじゃって」

「…二人とも会話の内容が大人っぽすぎるよー!」

「えっ、そうかな…?」

「奈緒は同世代がピッタリだもんね♪てゆーか、隼人くんが♪」

「そうね、奈緒には隼人って感じ♪」

「何よ2人してバカにしてー!」

奈緒は息がピッタリな葉子とまどかにタジタジだった。