「動いた後は冷たいビール飲みたいだろ?飲もう。俺の部屋で!」
さぁ行こう!♪
なんて強引に言われ、またも俺はこいつに引っ張って行かれた。
嫌がって暴れる俺も周は手馴れた様子でぐいぐい引っ張っていく。
結局、周の部屋まで来てしまった。
しかも寝室のベッドには俺が投げつけたヒツジのぬいぐるみが、しっかり布団を被せられ丁重な扱い受けてるし。
「お前まさかと思うけど、このヒツジと毎日一緒に寝てるのかよ」
俺が半分呆れてヒツジを取り出すと、周は
「まさか」と言って肩をすくめ、
「それはもっと大切なことに使ってる♪」なんて意味深ににやりと笑ってるし。
大切なこと……は、この際聞かないことにしよう。
何かとんでもにことに使われてそうで怖かった。
知ってしまったら最後だ。
俺はこのヒツジをこいつの前で八つ裂きにしていただろう。
あれ?
ヒツジの胸辺りにハートのアップリケがしてあって、俺は首を捻った。
「こんなところにハートなんてあったっけ?」
「ああ、それは俺が縫いつけた。恋のまじないだ。お前が俺に溺れますようにって願いを込めてな」
まじない…と言うよりもはや呪いだ。
周の部屋にあるどんなことにも俺は突っ込んで聞いてはいけないことを悟った。
知ってしまったら最後。
とんでもない事実が飛び出してくる。



